〔東京外為〕ドル、108円台後半=日経平均反落で軟化(30日午後5時) 2021年04月30日 17時20分

 30日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、あすから国内が5連休に突入することから全般に様子見ムードが強まる中、日経平均株価の反落などを背景に1ドル=108円台後半へ軟化した。午後5時現在は108円88~92銭と前営業日(午後5時、109円01~02銭)比13銭のドル安・円高。
 前日の海外市場では、米国の1~3月の国内総生産(GDP)や直近の新規失業保険申請件数を受け、米長期金利が上昇、ドルは一時109円20銭台へ値を上げた。ただ、米金利の上げが一服すると利益確定売りなどに押され、109円台を割り込んだ。
 休日明けの東京時間は108円90銭台で始まり、輸入企業の決済資金調達などで109円台を回復したが、次第に輸出企業のドル売りが優勢となって小幅下落。さらに日経平均や米株先物、中国株の下押しを材料に108円70銭前後に値を下げた。午後は、日本時間の今夜発表される欧米の経済指標待ちの雰囲気が強まる中、時間外取引の米金利の伸び悩みに加え、持ち高調整や利益確保とみられるユーロ売りなどを眺めて、108円80銭台を中心に狭い範囲で推移した。
 27、28両日の米連邦公開市場委員会(FOMC)は、ゼロ金利政策の維持を決定。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は記者会見で「量的緩和の縮小に関する議論は時期尚早」と強調した。市場では「予想通りの内容」(国内証券)と受け止める一方、今後は「米景気の回復状況に応じて、量的緩和の縮小に関する注目度が再び高まる」(外為仲介業者)として、ドル円は日米金利差を背景に底堅い基調との見方が優勢だ。
 ユーロは終盤、対円、対ドルとも小幅安。午後5時現在は1ユーロ=131円78~78銭(前営業日午後5時、131円63~63銭)、対ドルでは1.2102~2102ドル(同、1.2073~2073ドル)。

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