6月半ばにかけ上昇 2023年05月31日 14時53分

ピクテ・ジャパンストラテジスト糸島孝俊氏
 今後の注目材料は、6月13、14日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)だ。日経平均株価は、利上げの有無などを見極めながら高値を目指し、3万2000円台に上昇する可能性がある。
 日経平均は5月、バブル後高値を更新した。米ハイテク株の上昇に連動する形で、IT・半導体関連銘柄が主導。日米金利差拡大に伴う円安進行も株価を押し上げた。
 目先、米債務上限問題などで株価が振れる場面もあるだろうが、6月はFOMCに続き、欧州と日本で金融政策会合が開かれ、市場の関心は金融政策に移る。
 FOMCは6月か7月の会合で1回利上げを決めた後、利上げを停止するとの見方が多い。日米金利差拡大は株価の上昇要因だが、拡大停止で円安一服となれば、売られる展開もあり得る。ただ、日本株への関心は高く、下がれば買いたい投資家はいる。調整しても一時的とみられる。

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