レンジ内の動き 2023年03月23日 14時31分

のぞみフィナンシャルアドバイザーズ社長・平田順氏
 日経平均株価は当面、2万6000~2万8000円のレンジ内の動きとなりそうだ。
 注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)はインフレ抑制のため大方の予想通り0.25%の利上げを決めた。ただ、金融不安がどこまで米経済に負の影響を及ぼすのか注視する必要があろう。
 今回のクレディ・スイスの経営不安で問題となった、劣後債の一種である「AT1債」の世界全体での発行額は30兆円超に達しているとされ、再び流動性への不安が増幅する恐れは拭えない。米地銀破綻をきっかけに懸念された欧米の金融不安は各国当局による迅速な対応で、ひとまず落ち着きを取り戻している。しかし、再び不安心理が増幅すれば、世界の金融市場は変動率の高い状態が続く可能性も残る。
 こうした場面では、外部環境などに左右されず、連続して過去最高の業績を達成している企業や連続増配を実施している企業の押し目を拾う絶好の機会と捉えるのがいい。

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