2万5000円まで下落も 2023年02月01日 14時24分

永和証券トレーディング部長・小野浩一氏
 日銀の金融政策修正の思惑から日経平均株価は3月までに2万5000円程度までの下落があると想定する。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げについて株式市場は0.25%を織り込んできた。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見を見極める必要があるが、FOMC後は再び国内の金融政策に焦点が移ろう。3月の日銀金融政策決定会合で追加政策修正の思惑が拭えないだけに、再び金利上昇が鮮明になれば投資家の資金は株式から債券へシフトしよう。
 ただ、仮に国内長期金利が1%に達しても、株式益回りが6%程度、配当利回りも2%程度のため、株式の魅力はまだ高い。金利上昇のショックが落ち着けば再び株式相場のトレンドは上向くだろう。また、欧米主要市場との対比でも日本株の出遅れ感が鮮明になってきている。水準訂正される可能性は高く、日経平均は年末に向けて3万円を目指すだろう。

FED(最新10件)