今年は前半安、後半高 2023年01月31日 14時39分
ブーケ・ド・フルーレット代表・馬渕治好氏
今年の株価は世界的に前半安、後半高になると予想する。日経平均株価は年央に安値を付け、年末には3万円を超えるのではないか。
年前半は、インフレを抑えるため多少景気が悪くなっても仕方がない、という米国や欧州の金融政策の効果が実体経済に出てくる。既に米国の小売売上高などには景気のスローダウンが表れている。アナリストによる米企業の業績予想も下方修正が続いている。
年後半は、物価上昇が落ち着き、景気が悪化して株価も軟調になり、米連邦準備制度理事会(FRB)は利下げに踏み切るとみている。これにより景気回復期待が出る。株価は1株当たり利益(EPS)の増加に先んじて上昇し始めるのではないか。
ロシアのウクライナ侵攻が早期に終結すれば、株価上振れ要因になるかもしれない。株価下振れ要因としては、中国を巡るリスクや債券市場の混乱などが考えられる。