振れ幅大きい展開続く 2022年10月06日 14時26分

極東証券経済研究所社長・佐藤俊郎氏
 株式市場は、米欧の急速な金融引き締め継続に伴い世界景気が後退するとの悲観論と、利上げペース緩和に期待する楽観論の間で揺れている。日経平均株価は年末にかけ、2万5500~3万円程度のレンジで振れ幅の大きい展開を余儀なくされるだろう。
 国連貿易開発会議(UNCTAD)が米連邦準備制度理事会(FRB)などの利上げをけん制したことは大きい。ドルの独歩高は、ドル建て債務を抱える新興国の経済に悪影響を与え得るし、米国にも貿易収支の悪化をもたらしかねない。
 一方で米欧の物価は容易に落ち着きそうになく、大幅な利上げが続く懸念は払拭(ふっしょく)されていない。
 国内では金融緩和が続く中、近く外国人の入国制限が大幅緩和される。旅客需要の拡大が見込まれ、景況感の悪化は限定的だろう。個人投資家は相場の方向感を決めつけることなく、微妙な潮目の変化を敏感に感じ取れるかが問われる。

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