FRB議長にパウエル氏再任、市場は歓迎=政策継続に安心感 2021年11月23日 08時06分

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長=9月30日、米ワシントン(EPA時事)
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長=9月30日、米ワシントン(EPA時事)

 【ニューヨーク時事】米金融市場は、22日発表された米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長再任を歓迎した。政策の継続性が保たれるとの安心感から、ダウ工業株30種平均は一時、前週末終値比で320ドル超上昇した。
 パウエル氏は、新型コロナウイルス感染が急拡大した昨年春、事実上のゼロ金利政策や量的緩和、社債買い取りなどの対策を矢継ぎ早に打ち出し、景気を下支えした。「危機の中での経済のかじ取りに成功した」(オランダ金融大手ING)と市場関係者の評価は高い。
 今月開始した量的緩和策の縮小では、講演や記者会見などで政策の方向性を丁寧に説明し、政策変更を少しずつ市場に浸透させる手法で混乱を回避した。「市場との明確で透明性のある対話が続く」(米ハイ・フリークエンシー・エコノミクスのルビーラ・ファルキ氏)と期待されている。
 債券市場では、量的緩和縮小が続くとの見方から、長期金利が上昇(債券価格は下落)、外国為替市場ではドル高が進んだ。
 一方でバイデン大統領は、利上げに慎重な「ハト派」として知られるブレイナード理事を副議長に指名した。米バンク・オブ・アメリカは「幅広い雇用回復を重視し過ぎるリスクがある」と説明。インフレ率が上昇する中、FRBが雇用最大化を追求し、利上げの判断が遅れる可能性を指摘した。 

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