NY株反発、44ドル高 2021年07月15日 05時44分

 【ニューヨーク時事】14日のニューヨーク株式相場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が金融緩和維持の方針を示したことが下支え要因となる中、反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比44.44ドル高の3万4933.23ドルで終了した。ハイテク株中心のナスダック総合指数は32.70ポイント安の1万4644.95で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比9009万株増の9億0589万株。
 前日の市場では、市場予想を上回る6月の米消費者物価指数(CPI)が圧迫要因となった。この日発表された6月の卸売物価指数も前月比1.0%上昇と、市場予想(ロイター通信調べ)を超える伸びを記録し、インフレ懸念が強まった。
 一方、パウエルFRB議長は14日、議会証言に先立ち公表された冒頭発言文で、インフレ率が「一時的に押し上げられている」と強調。量的緩和策縮小の条件とする目標へ「一段と大きな前進をするまでは依然として遠い」と明言した。パウエル氏の景気支援を継続する姿勢が好感される中、株価は底堅い展開を維持した。
 史上最高値圏で推移するダウは、利益確定の売りも出やすく、一時マイナス圏に沈む場面もあった。
 業種別では、必需品、不動産、公益、ITが堅調だった一方、エネルギーが特に売り込まれ、金融も軟調だった。市場では「最高値近辺で利食いも出ているが、売りをこなしながら堅調な展開が続いている」(日系証券)との指摘が聞かれた。
 個別銘柄では、新型iPhone(アイフォーン)増産が報じられたアップルは2.4%高。コカ・コーラが2.3%高、スリーエムが1.7%高。シスコシステムズが1.4%高。ホーム・デポが0.8%高。ウォルマートが0.7%高。
 一方、石油大手シェブロンが1.9%安。金融株のゴールドマン・サックスが0.4%安、JPモルガン・チェースが0.3%安。ボーイングは1.6%安、キャタピラーは1.7%安。

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