米金融大手、業績持ち直し=慎重姿勢崩さず―7~9月 2020年10月16日 15時08分

 【ニューヨーク時事】新型コロナウイルスの流行で米景気が低迷する中、米金融大手6社の業績が早くも持ち直してきた。15日出そろった7~9月期決算では、景気悪化による貸し倒れ増加に備えた引当金の計上が一服し、不良債権処理費用が減少。大規模な金融緩和を背景に、株式や債券の取引仲介や、株式引き受けなど市場関連収益が大幅に増え、業績を押し上げた。
 ただ、足元では景気改善ペースは鈍化している。各社とも「経済の不確実性は大きい」(JPモルガン・チェースのダイモン最高経営責任者)と慎重姿勢を崩していない。
 純利益は、商業銀行主体の4社のうち、最大手のJPモルガン・チェースが前年同期比で増益を確保。残る3行も4~6月期から減益幅が縮小するなど大きく改善した。市場収益の割合が高い投資銀行主体の2社は大幅増益だった。
 7~9月期は、米連邦準備制度理事会(FRB)による大規模金融緩和や米政府による経済対策を支えに米株価は上昇した。投資家心理が改善し、株式や債券の売買が活発化。取引仲介の手数料などが大きく伸びた。 

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