長期金利、一時0.725%=9年8カ月ぶり高水準―東京債券市場 2023年09月20日 12時52分
20日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時0.725%に上昇(債券価格は下落)した。2014年1月以来約9年8カ月ぶりの高水準。
原油相場の高騰や欧米を中心とした根強いインフレ懸念を背景に、世界的に金利上昇圧力が高まっている。欧米で利上げ長期化観測が広がり、市場では日銀もマイナス金利政策を早期に解除するとの観測が浮上。国内でも国債を売る動きが目立っている。
日銀は21、22日に金融政策決定会合を開催する。市場関係者は、会合終了後に開かれる植田和男総裁の記者会見にも注目しており、「総裁が政策修正に前向きな姿勢を示せば、長期金利は一段と上昇する可能性がある」(国内証券)との見方が出ている。