NY円、146円台前半=FOMC議事要旨受け、9カ月ぶり安値 2023年08月17日 05時01分
【ニューヨーク時事】16日のニューヨーク外国為替市場では、一段の金融引き締めを示唆する米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を受けて円売り・ドル買いが加速し、円相場は2022年11月以来、約9カ月ぶりに1ドル=146円台に下落した。午後5時現在は146円30~40銭と、前日同時刻比78銭の円安・ドル高。
FOMC議事要旨(7月25、26日開催分)によると、大半の参加者からインフレには大幅な上振れリスクがあり、一段の利上げが必要になる可能性があるとの見方が示された。先行きの利上げに積極的な「タカ派」的な内容と受け止められて、円売り・ドル買いが膨らんだ。
日本政府・日銀が昨年9月に円買い・ドル売りの為替介入に踏み切った145円台後半の水準を下回った後も円売りが進んでおり、当局の動きを警戒しつつ、円の下値を試す展開となった。