年内に最高値更新も 2023年08月09日 14時12分

西村証券常務・苅田恭治氏
 格付け会社による米国債格下げの影響で日本株への不安が出ているが、遠からず買い戻されるだろう。年内には日経平均株価は1989年末の最高値を更新すると予想する。
 米国債格下げ後に日本株が下落したものの、影響はさほど大きくならない。それぞれの相関性は高くなく、一時的なものになるだろう。東証が企業へ資本効率の改善を要求するなどしたことから、日本企業のガバナンスは向上し、外国人の強い買いは今後も続く。日銀が金融政策を修正し、イールドカーブコントロール(長短金利操作)を見直したことも中長期的には好材料とみる。デフレからインフレ基調へ転換してきている中で、金利が上がってくるのは当然だ。銀行株や内需関連株なども期待でき、上向きの局面になるだろう。
 米金利の上昇ペースが速いことが気になるが、米株は成長とイノベーションの好循環となっており心配は少ないだろう。

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