金利操作修正は予防的対応=2%物価「視界」―日銀7月会合の意見 2023年08月07日 10時11分

日銀本店=東京都中央区(AFP時事)
日銀本店=東京都中央区(AFP時事)

 日銀は7日、大規模金融緩和策を修正した7月27、28日の金融政策決定会合の「主な意見」を公表した。長短金利操作の運用見直しについて、政策委員らは「緩和を続けるため、混乱なく対応できる間に柔軟性を一定程度高めておくことが望ましい」などと強調。先行きの金利上昇や物価高に備え、予防的に政策を見直すべきだとの意見が相次いだ。
 委員の1人は「2%の持続的・安定的な物価上昇の実現がはっきりと視界にとらえられる状況になっている」と指摘。物価の上振れに関する言及も目立った。
 会合では、長期金利の変動許容幅の上限を従来の0.5%から1%に事実上引き上げることを賛成多数で決めた。 

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