東京株、2日で一時1300円下落=長期金利0.655%に上昇―日銀臨時オペでけん制 2023年08月03日 09時36分

3日の東京株式市場は、欧米株の下落が嫌われて売りが優勢となった。日経平均株価は一時前日に比べて500円超下落し、2日間の下げ幅は約1300円となった。午前の終値は463円61銭安の3万2244円08銭。
前日の米国市場では国債の格下げや雇用関連指標の強さを受けた金利上昇が投資家心理を冷やし、主要株価指数がそろって下落した。欧州株も総じて安かったため、東京市場では幅広い業種が値下がりした。「決算が市場関係者の予想を下回り、大きく売られた銘柄があったことも株価指数を押し下げた」(大手証券)という。
一方、3日の東京債券市場は、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時、0.655%に上昇(債券価格は下落)した。これは2014年1月以来約9年7カ月ぶりの高水準。日銀は同日午後、臨時の国債買い入れオペ(公開市場操作)計4000億円を実施し、金利上昇をけん制した。為替は円安に振れた。