世耕氏、日銀総裁に「目光らせる」=「緩和離脱メッセージ」警戒 2023年07月31日 19時12分

世耕弘成 自民党参院幹事長
世耕弘成 自民党参院幹事長

 自民党の世耕弘成参院幹事長は31日、日銀が大規模金融緩和策の一環として実施する長短金利操作の運用を柔軟化したことを受け、「緩和からいよいよ離脱を始めるメッセージが出始めたと思っている。植田和男総裁に目を光らせておかないといけない」と警戒感を示した。オンラインでの講演で発言した。
 日銀は28日の金融政策決定会合で、長期金利の上限を事実上1.0%まで引き上げた。世耕氏は「金利上限を上げたのは相当メッセージとして強い」と指摘。「緩和姿勢を改めることになったら、日本経済を一気に冷やしてしまう。極めて要注意なところだ」と述べた。
 世耕氏は「緊縮財政に走るリスクは岸田政権下でよく注意しておかなければいけない」とも言及。日本経済は好調だとし、「増税を行うと一気に冷やしてしまう。財政政策も目を光らせておかなければいけない」と強調した。 

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