企業の変革期待で一段高 2023年07月28日 14時43分

丸三証券専務・服部誠氏
 今年は4~6月の上昇率が高く過熱感が残っており、7~9月はレンジ相場となるだろう。秋から年末までは企業業績の上振れや、企業の変革を先取りする形で日経平均株価は一段高となり3万5000円近辺まで上昇するだろう。
 長い目でみて、低成長、低インフレ、低金利の時代は終わり、日本は新しい時代を迎えると考えている。企業は現金をため込む経営から資本コストや株価を意識した経営にかじを切る。自己資本利益率(ROE)が上がれば成長率の高い企業が出てくるだろう。来年の春闘で賃上げ機運が続いていればデフレは終わり、適度なインフレの時代に入る。日銀は来年の春闘を見極め、マイナス金利政策の見直しに進むとみている。
 日本が新しい時代を迎えるとの見方が固まれば、外国人の買いが波状的に入るのではないか。企業の決算や資本効率の改善につながる中期経営計画をみて、銘柄を選別して買うだろう。

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