日銀、金利操作を柔軟化=上限0.5%超え容認―金融緩和の持続性強化・決定会合 2023年07月28日 12時47分

金融政策決定会合に出席するため、日銀本店に入る植田和男総裁=28日午前、東京都中央区(代表撮影)
金融政策決定会合に出席するため、日銀本店に入る植田和男総裁=28日午前、東京都中央区(代表撮影)

 日銀は28日、前日に続き金融政策決定会合を開き、大規模金融緩和策の一環として実施している長短金利操作の運用を柔軟化すると決定した。長期金利が現在の上限である0.5%を一定程度超えることを容認する。0%程度に誘導する長期金利の変動幅は「プラスマイナス0.5%程度」のまま維持しながら、国債の大量購入を抑制し、金融緩和の持続性を高める。
 金利操作の柔軟化は賛成8、反対1で決定。指定した利回りで10年物国債を無制限に毎日買い入れる「指し値オペ」については、適用金利を従来の0.5%から1.0%に引き上げた。一方、日銀当座預金の一部にマイナス0.1%を適用する「マイナス金利政策」は維持した。 

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