年末に向け堅調 2023年07月24日 14時34分

大和証券チーフグローバルストラテジスト壁谷洋和氏
 東京株式市場はコロナ禍からの経済活動正常化や米国の利上げ打ち止め観測を背景に、堅調に推移しそうだ。日経平均株価は年末に向けて3万6000円を目指すとみている。
 市場は近く本格化する企業の4~6月期決算に注目している。生産や消費が回復する流れを受けて通期業績が順調という見通しが確認されれば、株価を支える要因となるだろう。日経平均は8月ごろまでは年初来高値に近い3万3750円を上限に底堅い展開が想定される。
 さらに米国で物価の落ち着きが定着し、秋以降に連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが停止されるとの見方が強まれば、投資家心理は一段と改善する公算が大きい。
 一方、日銀が長期金利の変動許容幅の再拡大に踏み切り、市場に一定のサプライズを与える可能性は否定できない。その場合は短期的に円高が進み、日経平均が3万1000円程度まで下落するリスクもある。

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