日銀の金利操作、修正でも「軽微」に=国債の格付け据え置きへ―フィッチ 2023年07月20日 07時59分

インタビューに応じる格付け大手フィッチ・レーティングスのジェームズ・マコーマック氏=18日午前、米ニューヨーク
インタビューに応じる格付け大手フィッチ・レーティングスのジェームズ・マコーマック氏=18日午前、米ニューヨーク

 【ニューヨーク時事】格付け大手フィッチ・レーティングスのソブリン債格付け責任者のジェームズ・マコーマック氏は19日までにニューヨークで時事通信の取材に応じ、日銀による長短金利操作の修正観測について「大幅な見直しというよりは軽微な調整にとどまるだろう」と述べた。日本国債の格付けは、上から6番目の「A」で据え置く考えを示した。
 市場では、今月27、28日に開かれる日銀の金融政策決定会合で、長期金利の変動許容幅の上限が現在の「0.5%程度」から引き上げられるとの見方が広がっている。マコーマック氏は、こうした修正があったとしても「比較的小規模だ」と指摘。大幅な見直しは、日銀が「1年から1年半程度」かけて実施する金融政策の多角的レビュー(検証)が終わるまでは行われないと予想した。 

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