円続伸、一時137円台=7週間ぶり高値(13日) 2023年07月14日 06時41分

 【ニューヨーク時事】13日のニューヨーク為替市場では、米利上げ長期化観測の後退を背景にドル売りが先行し、円相場は一時1ドル=137円台に続伸した。5月22日以来、7週間ぶりの円高水準。午後5時現在は138円01~11銭と、前日同時刻(138円46~56銭)比45銭の円高・ドル安。
 円相場は138円50銭近辺で取引を開始した。朝方発表された米週間失業保険申請件数が市場予想を下回ったことで米雇用市場の強さが意識され、一時的に138円95銭近辺まで下落。ただ、同時に発表された6月の卸売物価指数(PPI)が前日公表の米消費者物価指数(CPI)とともにインフレの鈍化を示す内容だったことから、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げは「7月会合で打ち止めになる」(日系大手証券)との見方が台頭。米長期金利の低下に伴いドル売り・円買いが加速し、午後には一時137円台まで上昇した。
 さらに、日銀が今月末の金融政策決定会合で大規模緩和策を修正する可能性がささやかれ始めたことも円買いを促した。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1221~1231(前日午後5時は1.1120~1130ドル)、対円では同154円91銭~155円01銭(同154円18~28銭)と、73銭の円安・ユーロ高。

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