拙速な政策変更「大きなマイナス」=日銀の安達審議委員 2023年06月21日 18時28分

日銀の安達誠司審議委員は21日、鹿児島市で記者会見し、「拙速な(政策)変更をして、もう一度デフレになってしまうと、非常に大きなマイナスになる」と述べ、景気や物価情勢を慎重に見極めていく考えを示した。
物価については、輸入物価下落の影響が7月以降の統計指標に反映されるとの見通しを表明。次回7月の金融政策決定会合までに出そろう6月分までの統計だけで、2%の物価上昇目標が安定的に達成されたかどうかを判断するのは「少し難しい」と語った。一方、夏場以降も物価の伸び率が低下しない場合は「(物価の)シナリオは修正しなければならない可能性が出てくる」と指摘した。