東京株、バブル後高値また更新=円、日銀緩和維持で下げ加速 2023年06月16日 15時12分

16日の東京株式市場は、日銀の大規模金融緩和策の維持が決まったことで買いが広がった。日経平均株価の終値は前日比220円59銭高の3万3706円08銭。1990年3月以来約33年ぶりの高水準で、14日に付けたバブル崩壊後の最高値を更新した。
午前は利益確定売りが先行したが、日銀の金融政策決定会合の結果が伝わると、午後からは大型株を中心に買いが入った。ただ、大手銀行株は利ざや改善への期待が遠のき、下落した。
一方、東京外国為替市場の円相場は、1ドル=141円台前半となった。朝方は140円台前半を中心に推移したが、日銀が金融緩和策の維持を決めたことで、日米金融政策の方向性の違いが改めて意識され、円売り・ドル買いが加速。一時141円40銭近辺まで下落した。午後5時現在は141円14~16銭と前日比14銭の円高・ドル安。対ユーロでは、1ユーロ=154円台半ばと、2008年9月以来、約15年ぶりの安値を付けた。