年末には3万円超え 2023年05月02日 15時04分

フィデリティ投信マクロストラテジスト重見吉徳氏
 日本株に対する見直しや、投資家との対話を踏まえた企業の自助努力、米国株対比での割安感により、日経平均株価のパフォーマンスは米国株を上回る可能性がある。じりじり上昇し、今年末には3万0500~3万1000円に達すると予想している。
 株高のドライバーは見直し、つまりバリュエーション(企業価値評価)の上昇と考えている。過去10年間、日本の上場企業の1株当たり利益(EPS)や自己資本利益率(ROE)は上昇したが、株価収益率(PER)は低下した。企業の利益を割り引いて考えなければいけないファクターが多く、PERの低下につながった。
 日本経済が今後正常化し、日銀の金融政策変更も視野に入る中で、低金利で生き永らえてきた企業が淘汰(とうた)される時代になる。すると、生き残る企業が生み出す利益に対する投資家の確信度が高まる。PERが上昇し、株価も上がるとイメージしている。

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