長期金利が急低下=日銀総裁発言で乱高下 2021年03月05日 21時04分

 5日の東京債券市場で、長期金利の指標となる10年物国債利回りが急低下(価格は急上昇)し、一時、前日終値比0.06%低下の0.07%を付けた。前日の米国市場で金利が上昇した流れを受けて日本の長期金利は午前に0.15%まで上昇したが、黒田東彦日銀総裁の国会での発言をきっかけに大幅低下した。
 黒田総裁は5日の衆院財務金融委員会で、長期金利について「変動幅を拡大する必要があるとは考えていない」と発言した。
 日銀は現在、長期金利を0%程度に誘導しつつ、プラスマイナス0.2%の変動幅を許容している。また今月18、19日の金融政策決定会合では、金融政策の点検を行う予定。この点検に関し、市場では日銀が変動幅の拡大を認めるとの観測が広がっていたため、黒田総裁の発言で「不意打ちを食らった」(大手証券)形となり、長期金利が乱高下した。 

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